ミネラルウォーター

美味しい水とはどのようなものでしょうか?

「おいしい水」で検索すると、多くの商品がヒットします。メーカーさんが「おいしい水」と商品名に冠するくらいですから、きっとかなりの自信があってのことだと思います。

おいしい水

でも、「おいしい」と「おいしくない」という嗜好は人ぞれぞれで、Aさんにとっておいしい水がBさんにとっても必ずおいしい水であるとは限りません。

お米、カレー、味噌、酒、コーヒーなどなど、毎日の生活で口にしているものには数え切れないほどの種類があって、それぞれの好みで使い分けています。

カレー、コーヒーそして味噌みたいに味が強いものは分かりやすいのですが、お米のように違いが非常に僅かなものについても、好み(と予算)に応じて選んでいます。最高級品のコシヒカリであれば全ての日本人が「おいしい」と思いそうなものですが、ササニシキのような粘りの少ないあっさりしたお米が好きな人には「おいしい」と思えないかも知れません。

カレー、コーヒーそして味噌のように味は強くないお米でも、僅かな違いによって好みが分かれる訳ですが、更に違いの少ない水も例外ではなく、非常に僅かな違いによって、人は「おいしい」と「おいしくない」を判断しています。

そんな「おいしい水」と「おいしくない水」を分けているのはどんな要素なのでしょうか?

水のおいしさを決める要素

水は色々な成分を溶かして取り込んでしまう優れた溶媒のひとつです。

そんな水の「優れた溶媒」としての性格ゆえに、常に水には他の物質が溶け込んでいて、自然界には純粋な水(H2O)だけの液体は存在していません。

純粋な水は工業用や医療用に使用するために作り出すことが可能ですが、「ピュアな水はすごくおいしいのでは?」という期待を裏切り、残念な味のようです。(※しかも、健康に被害が出る恐れがありますので、工業用・医療用に作り出された超純水を飲むのはお勧めしません。)

ナショジオの企画で超純水を飲む実験をしていますが、水に味はないそうです。「おいしい水」と言いますが、実際には「水」の味ではなく、水に溶け込んでいる色々な物質の味なんです。

考えてみたら、「おいしいカレー」と言ってもカレーの中には数多くのスパイスや野菜・肉の旨味成分が溶け出ていて、そのスパイスや野菜・肉も様々な無数の物質の複合体な訳で、それと同じように「おいしいカレー」の構成要素の一つだと思っていた水も実は複合体だったということなんです。

では、水の「おいしい」と「おいしくない」を決める要素は何でしょうか?

「おいしい」や「おいしくない」は人それぞれで、要素を抜き出すことはすごく難しいことなんですが、多くの人に共通する要素を抜き出すとすると以下のような物質があります。

水をおいしいと感じさせる要素

物質名 説明
カリウム 必須元素・酸味
カルシウム 必須元素・カルシウム味
溶存酸素
溶存炭酸ガス
重炭酸塩

おいしさを決める要素には味の強いものがありません。カリウムとカルシウムにはかろうじてわずかに味がありますが、強い味ではありません。

水をおいしくないと感じさせる要素

水をおいしいと感じさせる要素には、カリウム、カルシウム、溶存酸素、溶存炭酸ガス、重炭酸塩がありましたが、水をおいしくないと感じさせる要素は以下の通りです。

物質名 説明
マグネシウム 必須元素・苦味
マンガン 必須元素(微量元素)苦味
必須元素・カナケ・渋味
必須元素(微量元素)
亜鉛 必須元素(微量元素)
硫酸塩
硫化水素 腐卵臭

いちおう上の成分が多いと「おいしくない」と感じることが多いのですが、存在が必ずしも「悪」な訳ではなく、バランスよく含まれていることが「おいしさ」の秘訣で、何かが突出すると「おいしくない」「まずい」と感じる訳ですが、水を「おいしくない」と感じさせる要素であげた物質はその程度がより強いものだと考えてもらえばいいです。

例えば、マグネシウムは水の「苦味」の原因ですが、カルシウムとバランスがとれている場合は逆に「おいしい」と感じさせる要素にもなってきます。

昔は「カルシウムをとりなさい!」って盛んに言われましたが、今はカルシウムとマグネシウムをバランスよく摂取することが効果的だと言われていて、そのカルシウムとマグネシウムがバランスよく含まれていることが水の「おいしさ」に寄与しているというのは非常に興味深いですね。

硫酸塩と硫化水素は人が生命を維持するのに必要なものではありませんので、少なければ少ない方が美味しいと感じるはずですが、それ以外の要素に関してはバランスが重要で、突出してしまうと水を「おいしくない」と感じさせる要因になってしまいます。

「おいしい」「おいしくない」を決める水に含まれる物質以外の要素

水をおいしいと感じさせる要素には、カリウム、カルシウム、溶存酸素、溶存炭酸ガス、重炭酸塩があり、逆においしくないと感じさせる要素には、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、硫酸塩、硫化水素があると書きましたが、実は水に含まれる物質以外にも水のおいしさを左右する要素があります。

水の温度

人によって好みは様々ですが、適温は10~15℃と言われています。(夏の暑い時期は10~20℃)気温だけではなく、湿度にも影響を受け、おいしいと感じる水の温度は常に微妙に変化しています。

体調

体調が悪い時には比較的温度の高めの水を好む傾向はありますが、熱があるような時には温度が低い方がおいしいと感じる場合もあります。

ミネラル不足

野生動物はミネラルが不足すると塩場(塩なめ場)へ行って土を食べたり、舐めたりします。近鉄では線路に入り込んだシカとの衝突事故が絶えませんでしたが、これは線路と車輪との摩擦で生じる砂鉄を舐めに入って来るのが原因であることも分かっています。

人間は舌で五味を感じることが出来ると言われています。

  • 甘味
  • 辛味
  • 酸味
  • 苦味
  • 塩味

でも、最近では脂肪味や旨味などの新たな味を検知できていることが分かってきています。そのひとつにカルシウム味があり、人は水に含まれるカルシウムの味を感じて、しかもそれをおいしいと感じている可能性もあると言われています。

現在、色々なミネラルウォーターが販売され、それぞれ「これがおいしい」「いや、こっちの方がおいしい」と評価していますが、もしかするとその評価の根底にはそれぞれの体質・地域・生活習慣などによるミネラル不足があり、それを補ってくれるミネラルウォーターをおいしいと感じているのかも知れません。

脱水状態になった時に飲む水のおいしさは何物にも代え難いものがありますが、人間も本能的に欠乏しているものを欲して、それを摂取すると「おいしい」と感じている可能性は十分あります。

自分がいちばんおいしいと感じる水を飲むのが一番健康にもいいはず

水なしで3日(72時間)、食事なしで7日

と言われるように人間は水がないと3日ほどしか生きられません。

そんな重要な水だからこそ、本当に色々な種類の水が販売され、それぞれ「こんなに体にいいですよ!」と謳い文句を掲げています。

一部の詐欺商品を除けば、どの水も体に良いのでしょうけれど、人の体にはひとつとして同じものが無いように、体によい水というのもひとりひとり違っているはずです。

「誰の体にもいい、絶対的な水」が存在すればいいのですが、恐らくそんなものは存在せず、ひとりひとりの体に合った水は同じではありませんし、同じ人であっても、体調、季節、気温、湿度などによって変わってくるはずです。

そうなると、誰かが飲んで健康によかった水を飲むよりも、実際に飲んでみて、一番おいしいと感じる水を飲む方が健康にいいはずです。

とは言え、何も情報なしに水を探すのも難しいと思いますので、信頼のおけるサイトである程度の情報を得た上で、実際に飲んでみて、自分の舌でおいしい水を探してみてください。

まだまだ始めたばかりのブログですが、皆さんの「おいしい水(健康にいい水)」探しのお手伝いができましたら、本当に嬉しいです。

 

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